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北岳とは
北岳は南アルプス（赤石山脈）北部に位置する標高3,193mの山。
富士山に次ぐ日本第2位の高峰の北岳は、南アルプスはもちろんのこと、日本を代表する名山として多くの登山者を集めています。
南アルプスの雄大な自然を堪能しながらの登山が楽しめる北岳。自然のなかで体を動かすことが好きなカップルの、アクティブデートにおすすめのスポットです。
北岳へのアクセス・基本情報
- 名称
- 北岳
- 住所
- 〒400-0241
山梨県南アルプス市芦安芦倉
- 電話番号
- 055-284-4204（南アルプス市観光協会）
- 営業時間
- 24時間
- 定休日
- 各スポットによる
※甲府駅～広河原間のバスは例年6月下旬から11月初旬ごろまでの運行
- 料金
- 無料
- アクセス
- （公共交通）JR甲府駅から路線バスで広河原まで約1時間50分
（マイカー）甲府市内から芦安駐車場まで約40分。駐車場からは路線バスに乗り換えて広河原へ移動
- 駐車場
- 芦安市営駐車場（約600台）
北岳の魅力
魅力1国内第2位の高峰に特別な技術がなくても挑戦できる
国内第2位の高峰である北岳。さまざまなコースが設けられていますが、広河原から往復するコースなら特別な技術がなくても十分登頂が可能です。
広河原から出発し、山頂に近い北岳肩の小屋か北岳山荘で一泊するコースが一般的。往復約12kmと距離は短いものの、約1,700mの標高差を上り下りするため、体力に自信がなければ途中の白根御池小屋でもう一泊するのもおすすめです。
ルート上に危険な箇所は少ないとはいえ、3,000mを超える高峰のため高山病や急な天候の変化には注意しましょう。
魅力2貴重な高山植物に出会える
貴重な高山植物の宝庫としても知られる北岳。キタダケソウやキタダケトリカブトなど、北岳周辺でしか見られない固有種も多く、高山植物の可憐な花々を求めて北岳を訪れる登山者も少なくありません。
山頂付近を中心にお花畑の群生地は複数ありますが、見られる植物は場所によって異なるため、気になる高山植物があれば事前に調べておくのがおすすめです。
二人で高山植物を見て会話しながら北岳に登るのも、楽しいひとときとなるでしょう。
魅力3南アルプスの山々や富士の絶景が堪能できる
遮るもののない絶景のパノラマが堪能できるのも北岳の大きな魅力。山頂や稜線からは南アルプスエリアの山々はもちろん、遠く北アルプスや中央アルプスの名峰まで一望できます。
北岳から見る富士山も格別です。富士山が眺められる日本最高所のスポットでもある北岳からは、雲海に浮かぶ富士山の迫力ある姿が堪能できますよ。
もちろん日本第2位の高峰ですから決して楽な道のりではありませんが、登りきったときの絶景は登頂者だけが味わえる特権。その特別な瞬間を、大切な方と共有してみてはいかがでしょうか？
北岳のおすすめデートプラン
北岳で遊ぶときの、おすすめデートプランをご紹介します。
今回おすすめしたいのは、広河原から草すべり経由で北岳を登頂後に北岳山荘に宿泊、翌朝左俣コースから下山する一泊二日のプラン。ぜひふたりで、心ゆくまで楽しんでください。
広河原から登山開始！南アルプスの美しい森で山歩きを楽しもう
登山の開始地点は標高1,529メートルの広河原。美しい森の中の登山道を歩き、まずは白根御池小屋をめざします。
南アルプスの登山基地、広河原まではJR甲府駅から路線バスでアクセスできます。自動車でのアクセスはできないため、自家用車で訪れた場合も芦安駐車場から路線バスに乗り換えましょう。
2022年にリニューアルしたばかりの広河原山荘で準備をしたら野呂川にかかる吊り橋を渡り、登山道へ進みます。
広河原から白根御池小屋までは、緩やかな登りが続きます。木漏れ日がさす美しい森の中の山歩きを楽しみましょう。
途中ベンチもありますから、お相手の様子を伺いながらこまめに休憩しながら登るといいですよ。
広河原から2時間半ほどで標高約2,200mの白根御池小屋に到着。山小屋の前の広場で一休みしましょう。
山小屋での宿泊が可能なほか、白根御池のほとりでキャンプもできるため、一泊での登頂が難しい場合は広河原で宿泊するといいでしょう。
広河原から白根御池小屋までは、南アルプスの自然を楽しみながらの山歩き。山小屋に到着したら広場で一息つき、その後の急登にそなえましょう。
絶景を見晴らす稜線を歩き、北岳山頂をめざそう
白根御池小屋を過ぎると、本格的な急登のスタート。絶景の稜線を歩き、北岳山頂をめざします。
白根御池小屋からは草すべりと呼ばれるコースを進みます。名前が示すとおり、草の中の道をジグザグに進みながら、標高差約500mの急登を登ります。
草すべりを約2時間半かけて登り切ると、ようやく見晴らしのよい稜線にでます。
南アルプスの絶景をながめながら約30分ほど歩くと、北岳肩の小屋に到着。北岳山頂直下に位置する山小屋でしっかりと息を整え、頂上へのアタックに挑みます。
山頂までの道は細かい石がゴロゴロと転がっているため、バランスを崩さないよう注意しましょう。標高3,000m超の高所のため、呼吸が乱れないようペースを整えながら歩を進めてください。
最後の急登を乗り越え、標高3,193mの北岳山頂に到着。国内第2位の高峰の頂からは甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳といった南アルプスの名峰のほか、遠く北アルプスの槍ヶ岳や穂高連峰まで、日本を代表する山々が一望できます。
絶景を堪能したら山頂から南に続く登山道を下り、北岳山荘へ。北岳山荘で宿泊し、登山の疲れをいやしましょう。
山頂直下の山小屋に宿泊し、南アルプスの絶景を堪能しよう
登山2日目は北岳山荘からスタート。絶景を満喫後、左俣コース経由で下山します。
北岳山荘で絶景を堪能するなら、ぜひ日の出の時刻に合わせて外に出てみましょう。
山小屋の左方には昇り行く太陽、そして真正面には赤く燃える空を背景に巨大な富士山のシルエットが見られます。日が完全に昇りきるまでの、わずかな時間だけ現れる絶景を楽しんでください。
北岳山荘からの景色を堪能したら下山を開始。北岳には登り返さず、手前の分岐を「八本歯のコル」方面に進みます。
八本歯のコルへと続く道は高山植物の宝庫。色鮮やかな高山植物が岩肌を鮮やかに染める光景が見られます。
可憐な花々に目を奪われてしまいがちですが、コルから左俣コースへと続く道は今回のコースでも一番の難所。急な斜面に設置された丸太のはしごや階段の下りが連続します。バランスを崩さないよう、足並みをそろえて慎重に進みましょう。
はしごエリアを抜けたら大樺沢沿いを下山。八本歯のコルから歩くこと約2時間で白根御池小屋に到着します。
ここからは前日にも通った緩やかな林道を歩き、広河原へと戻りましょう。
山荘からの絶景や高山植物のお花畑など、魅力たっぷりの登山2日目。初日に比べ難易度は上がりますが、そのぶん変化に富んだ登山が楽しめます。
まとめ
北岳は南アルプスの雄大な自然のなかでの登山が楽しめる、デートにおすすめのスポットです。
国内第2位の高峰から景色を眺めたり、高山植物を観察したりすることで、きっとふたりの絆も深まりますよ。
北岳は夏から秋にかけて登山が楽しめるスポットですが、高山植物を楽しむなら初夏がおすすめ。ただし残雪が残っている場合もあるため、事前にしっかりと情報を確認して登山に臨みましょう。
高山畑のお花畑や南アルプスの壮大な自然を楽しみたいカップルは、7月初旬ごろに北岳を訪れてみてはいかがでしょうか。
記事を書いた人
ENSPORTS Place編集部
