マッチングアプリを利用する際、お相手との信頼関係ができるまでは、本名を明かさないことをおすすめします。
そこで必要になるのが「ニックネーム」なのですが、ニックネームの付け方一つで「マッチング率」や「メッセージの返信率」が変わってくる可能性もあります。
プロフィール設定に悩む方、あるいはなかなかアプリでうまく出会えない方は、ぜひ当記事を参考に「お相手が呼びやすいニックネーム」を考えてみてください。
目次
マッチングアプリで印象が良いニックネームとは?

マッチングアプリで印象が良いニックネームは「誰もが呼びやすいもの」が大前提です。
マッチングした後のメッセージやデートなどで呼ばれ続けることになりますから、お相手がスムーズに呼べるニックネームであるほど、良い印象を持ってもらえる可能性も高まります。
例えば「山田啓太」さん(仮称)がいたとして、マッチングアプリ内でよく見られるニックネームを考えてみました。下記の例をご覧ください。
よくあるニックネームと呼ばれ方の例
- ニックネーム「Ymd」の場合
「Ymdさんもテニスがお好きなんですね!」 - ニックネーム「けーた」の場合
「けーたさんも水族館よく行かれるんですね」 - ニックネーム「やま」の場合
「やまさんもそうなんですね。」 - ニックネーム「ヤマケイ」の場合
「ヤマケイさんは来週お時間ありますか?」 - ニックネーム「yamada.k」の場合
「yamada.kさんとお話しできて楽しいです。」 - ニックネーム「Y」の場合
「Yさんは鶏肉お好きですか?」 - ニックネーム「ゴクウ」の場合
「ゴクウさんは亀仙流ですか?」 - ニックネーム「スタバ好き」の場合
「スタバ好きさんはドトールもお好きですか?」 - ニックネーム「キャラメル」の場合
「キャラメルさんはポテチとか食べますか?」
まず英字はちょっと呼びにくいように感じますよね。またキャラクター名や食べ物名などのニックネームだと、メッセージの時点では良いかもしれませんが、実際に口に出して呼ぶのは恥ずかしいかもしれません。
もちろん「○○と呼んでください」と話題にして別の呼び方を提案しても良いのですが、それだとプロフィールとニックネームの関連性が薄くなり、お相手の印象に残りにくくなる可能性があります。
基本的には「お相手から自然と呼ばれやすいニックネーム」を考えてみてはいかがでしょうか。
そんな印象が良いニックネームの具体的な条件は、以下の通りです。
- 口に出して発音できる
- 口に出すのが恥ずかしくない
- 不信感をもたれない
口に出して発音できる

マッチングアプリのニックネームをつける際、まずは口に出して発音できる言葉にすることをおすすめします。
基本的には「ひらがな」や「カタカナ」のニックネームがベターです。あるいは英字でも「Yama」などローマ字表記なら呼びやすくて問題ありません。一方で「ymd」「y.k」など発音のわかりにくいものは避けると良いでしょう。
もちろん最初はメッセージのやり取りから始まるわけですが、電話やオンラインデート、リアルなデートに進むことを考えると、初めから「発音しやすいニックネーム」にしておくのがベターです。
口に出すのが恥ずかしくない

次にお相手が口に出して恥ずかしくない言葉であることも、ニックネームにおいて大切なことです。
一般的な名称にしておけば問題ないことではありますが、人によって感じ方が変わる可能性があることも考えておきましょう。
例えば30代〜の男性からすると、女性を「キャラメルさん」など可愛すぎる名前で呼ぶのは照れくさい可能性があります。あるいはアニメに詳しい方の場合、アニメキャラ名のニックネームを口に出して呼ぶのは躊躇する恐れも。
友達同士で呼び合うような、一般的な「あだ名」くらいのニックネームにしておくと良いでしょう。
不信感をもたれない

ニックネームを考える場合、お相手に不信感を与えない名前にするのも大切です。
アプリで真面目に出会いを探している方は、基本的に「自分と相性の良い普通の異性」を求めています。少しでも違和感を持たれると、その時点で候補から外れてしまうかもしれません。
なお不信感を持つ人が多いニックネームとしては「Y」など一文字だけの名前が代表例です。あまり真面目にアプリを使っていないように思われる可能性がありますし、業者かと疑われてしまう例も少なくありません。
身バレを考慮する場合でも、あくまで真面目な出会いを求める場合は、ぜひお相手が呼びやすいニックネームを考えてみてください。
マッチングアプリで印象が良いニックネームの決め方

それでは、マッチングアプリでお相手に良い印象を与えるためのニックネームの決め方をご紹介していきます。
なかなか良いニックネームが思いつかない場合、以下の候補から考えてみて下さい。
印象が良いニックネームの決め方
- 本名を1~2文字変えたニックネームにする
- 本名から数文字だけ抜き出したニックネームにする
- 下の名前をローマ字表記にしたニックネームにする
- 名前をもじったニックネームにする
- 呼ばれることが少ないあだ名のニックネームにする
本名を1~2文字変えたニックネームにする

まず最初におすすめしたいのは、本名を1〜2文字変えたニックネームです。
呼ばれるときも違和感がありませんし、お相手に本名を伝えた後も「だからこの名前だったんだね」と思ってもらえて、信頼感を損なう恐れも少ないニックネームです。
ニックネーム例
- 本名「賢治」→ニックネーム「ケンタ」
- 本名「優香」→ニックネーム「ゆか」
- 本名「山田」→ニックネーム「ヤマ」
特に婚活目的の場合は「身元の確かさ」「信頼感」が重視されますから、本名から少し変えたくらいのニックネームにしておくと良いのではないでしょうか。
本名から数文字だけ抜き出したニックネームにする

本名から一部の文字を抜き出したニックネームもおすすめです。
本名とまったく違ったイメージの名前にできるため、身バレ対策にも強いのが特徴です。しかも本名を伝えた後でも「なるほど、名前を組み替えてたんだね」とお相手が理解しやすく、信頼感を損なう恐れもありません。
ニックネーム例
- 本名「結城智子」→ニックネーム「ユウコ」
- 本名「斉藤太樹」→ニックネーム「トウキ」
- 本名「木村拓哉」→ニックネーム「キムタク」
特に男性には、苗字と名前から2文字ずつ抜き出した、いわゆる「キムタク方式」が人気です。
名前によっては良い語呂にならない可能性もありますが、是非一度検討してみてください。
下の名前をローマ字表記にしたニックネームにする

さほど特殊な名前でない場合は、シンプルに下の名前をローマ字表記にするのもおすすめです。
普通にひらがなや漢字で設定するよりも、少しオシャレな雰囲気を演出できます。
ニックネーム例
- 本名「優子」→ニックネーム「Yuko」
- 本名「卓也」→ニックネーム「takuya」
デメリットとして考えられるのは、知り合いがプロフィールを見た際に特定される可能性が高いことです。
とはいえ真面目に出会いを探しているなら、マッチングアプリを使うのに何もやましいことはありませんから、ぜひ検討してみて下さい。
名前をもじったニックネームにする

可愛らしいニックネームをつけたい場合は、名前をもじったニックネームを考えるのもおすすめです。
年代が上がるにつれて呼びづらくなる可能性はありますが、少なくとも20代なら、親しみを持って呼んでもらいやすいニックネームになります。
ニックネーム例
- 本名「まさこ」→ニックネーム「まぁ」
- 本名「ともこ」→ニックネーム「ともちー」
- 本名「ケンタ」→ニックネーム「ケンティ」
可愛い雰囲気のイメージでアピールしていきたい場合、名前をもじったニックネームを検討してみて下さい。
呼ばれることが少ないあだ名のニックネームにする

ご自身の本名によくある「あだ名」で、しかし呼ばれることが少なかったものをニックネームにするのもおすすめです。
例えば「ナカムラケント」さん(仮称)がいたとして、子供の頃から周りの人から「ケント」としか呼ばれてこなかった場合。ニックネームを「ナカケン」や「ムラケン」などよくあるあだ名に設定しておけば、知り合いが見たときもイメージが繋がらず、身バレしにくい可能性があります。
もし「実は呼ばれてみたかった」というあだ名があるときは、一石二鳥かもしれません。
マッチングアプリで好まれないニックネーム例

次に、お相手から見て呼びにくいニックネームを「避けておきたいニックネーム例」としてご紹介します。
もちろんここで紹介するニックネームを付けるのが悪いわけではありません。
しかし親しみやすく呼ばれやすいニックネームを設定したい場合は、一考してみて下さい。
イニシャルのニックネーム

イニシャルのニックネームは、少々「機械的」「業者的」なイメージを与えてしまう可能性があります。
お相手が「Y.Tさんは〜」などとメッセージを打つことになって入力が面倒ですし、電話などで実際に呼ばれることを考えると、結局他の呼び方を伝える必要があるのも難点です。
マッチング率を上げたい場合、できれば他のニックネームを検討すると良いでしょう。
アルファベット1文字のニックネーム

アルファベット1文字のニックネームを設定する方も意外と多いのですが、こちらもイニシャルと同様に不信感を与えてしまう恐れがあります。
お相手からすれば「Aさんは」「Yさんは」などとメッセージに打つことになりますから、後ろめたいことがあって伏せ字にしなければならない相手とメッセージをしている気分になるかもしれません。
「婚活」などで真剣な出会いを考えている場合は、特に避けておくと良いでしょう。
読み方がわからないニックネーム

読み方がわからないニックネームも、一般的には親しまれにくいため、あえて使うメリットはありません。
例えば常用外漢字などの難しい漢字を使ったニックネームや、あるいはローマ字としては読めない英字を並べた「tnk」「ymd」などのニックネームは、お相手から「よくわからない」と思われてマッチング率が下がる恐れも。
知らずに出会いのチャンスを逃さないためにも、呼びやすいニックネームを検討してみて下さい。
一部を大文字や数字に入れ替えたニックネーム

オンライン上の活動でよくみられる、アルファベットの一部を大文字や数字に入れ替えたニックネームも、基本的には避けておきましょう。
例えば「yuT0」や「taKuyA」など。ゲームやエンジニア界隈ではよく使われる名前ですが、一般の方からは馴染みが少なく、少々「怖い」と感じられる可能性もあります。
マッチングアプリのニックネームを英字にするなら、普通のローマ字にすることをおすすめします。
まったく本名と関係のない名前のニックネーム

まったく本名と関係のない名前をニックネームにするのも、あまりおすすめできません。
例えば「山田啓介」さんが「聡太」などの本名とはまったく違う名前を名乗っていた場合などは、本名を明かしたときに「源氏名か何かだった?」と、夜のイメージを持たれる可能性が考えられます。
もちろん身バレを避けたい場合など、まったく別の名前にするのが悪いことではありませんが、後々のことを考えると検討したいところです。
マッチングアプリは、あくまで現実の真剣な出会いを前提としたサービスですから、本名とさほど遠くないニックネームにしておくのが良いのではないでしょうか。
マッチングアプリで相手の名前を呼ぶときの注意点

マッチングアプリ内で、お相手の名前やニックネームを呼ぶときのマナーもご紹介しておきます。
距離感を間違ってしまうと「1通目のメッセージになかなか返信がもらえない……」という事態になりかねません。
ぜひ適切な距離感を保ちながら、仲を深めていって下さい。
まずは「さん」付けで呼ぶのが基本

たとえ年の差があっても、まずはニックネームに「さん」付けで呼びましょう。
オンラインゲーム内でロールプレイをするときなどはその限りではありませんが、マッチングアプリは「現実の出会い」を前提としたサービスです。
社会生活を送る上の基本に則り、まずは「さん」付けで呼ぶことをおすすめします。
「ちゃん・くん」付けで呼ぶのは距離感を見てから

「ちゃん」や「くん」付けで呼ぶのは、ある程度距離感が近くなってからにしましょう。
誰しも、いきなり他人から距離を詰められると怖いものです。それが例えば女性からだったとしても「やけに慣れている人だな」と思われてしまう可能性もあります。
例えば電話をしたり、一度会ったりしてお互いの雰囲気を確認して、ある程度距離感が近くなってから呼び方を変えるのが良いでしょう。
「呼び捨て」はよっぽど親しくなってから

なお「呼び捨て」の是非については、お相手の好みに大きく左右されます。
とはいえお付き合いしてからでなければ嫌がる方も多いですし、昨今では世間的にもオラオラ系は流行りません。基本的には避けておきましょう。
呼び捨てにしたい場合は、実際に会って「なんて呼べばいい?」と二人でお互いの呼び方を決めるときや、お付き合いを始めるタイミングなどで検討することをおすすめします。
本名は二人の信頼性ができるまで聞かないのがマナー

お互いに「信頼できる」と感じるまで、本名は聞かないようにしましょう。
マッチングアプリは出会いの場として一般的になってきたとはいえ、身バレを心配する方はまだまだ多いのが実情です。まずは趣味や人となりを確認しあい、信頼性を構築してからお互いの個人情報を明かす流れが一般的です。
とはいえ「絶対に本名ありきで出会いを探したい」という場合は、実名登録が必須のアプリや結婚相談所を利用するのも一つの方法です。
ご自身の求める出会いの形に応じて検討すると良いでしょう。
マッチングアプリで名前や呼び方を聞かれたときの回答例

マッチングアプリでメッセージのやり取りをしていると、呼び方を聞かれることがあります。どうすれば良いだろうと迷ってしまったときは、下記の例を参考にして下さい。
読みやすいニックネームに設定している場合
一般的に読みやすいニックネームに設定している場合は、そのまま呼んでもらうよう伝えるか、他に呼んでほしい呼び名があればそう伝えましょう。

回答例
そのまま「まぁ」って呼んでください。友達にはちゃん付けされたりします。

回答例
masakiにしていますが、「まさき」とか「まさ」とか呼びやすいように呼んでください!
例え良かれと思っても「好きなように呼んでください」はおすすめしません。やり取りに興味がないと思われたり、投げやりな印象を与えてしまったりする可能性があります。
基本的には、いくつか選択肢を出すような形にすると良いでしょう。
読みにくいニックネームに設定している場合
事情があって読みにくい文字列をニックネームにしている場合は、少しその理由にも触れて、呼びやすい名前を伝えることをおすすめします。

回答例
すみません読めませんよね。「サトシ」って呼んでもらえると嬉しいです。(stsheeはゲームでよく使っている名前でした…)

回答例
あ、mrkは「マリコ」の略です!マリとかマリコとか呼んでください。
上記のように読みにくいニックネームにしていた理由を伝えると、むしろ親近感を抱いてもらえるチャンスにもなります。
呼び方を伝えるときは、ぜひニックネームの由来についても一言添えてみて下さい。
本名を聞かれた場合
本名を聞かれた場合は、断ってしまっても問題ありません。その際は、下記のようにお伝えするのが一般的です。

回答例
すみません、本名は実際に会ってから交換したいです!

回答例
本名はもう少し仲良くなってからにしませんか?
あるいは「yuko」など本名に近いニックネームを使っている場合に「これって本名ですか?」と聞かれるのはよくあるパターンです。特に嫌でなければ「そうなんです。優子って呼んでください」と伝えても良いでしょう。
ただし基本的には、信頼できると感じた人以外には不用意に本名を教えないことをおすすめします。
マッチングアプリのニックネームはシンプル・イズ・ベスト
結局のところ、マッチングアプリのニックネームはシンプルなものがベターです。
もちろん本名を少し入れ替えるなど、身バレ対策は講じながらも、お相手が呼びやすいニックネームを考えてみて下さい。
ついでに全般的なプロフィール設定を見直しておきたい方は、下記の記事も参考にして下さい。

記事を書いた人
ENSPORTS magazine編集部